〔061〕古光山 (953m)

2012年03月10日


関西百名山に戻る

奈良県宇陀郡御杖村
登山口
  四つのピークを通過することなく、古光山だけに登れそうな ”みつえ高原牧場”側から登ろうと
登山口を探すが見付からず、車で走っていると後古光山への道標があり、そこから登ることにした。
Road Map :R369からみつえ高原牧場への林道に入り北進すると登山口がある。
Route Map:後古光山から古光山を往復して西側の林道で周回する。
    標高差:260m
累積標高差:588m
関西百名山』 屈指の急斜面が連続する山だった。
コースタイム:2時間15分
下り:1時間06分(遠回り道)
古光山 鞍部,分岐 林道出合 東屋跡 登山口 道路脇P
14:13 14:35 14:44 −−− 15:16 15:19
道路脇P 登山口 分岐 後古光山 鞍部,分岐 古光山
13:04 −−− −−− 13:29 13:46 14:09
登り:1時間05分
上の駐車場からは遊歩道的な広い道が伸びる。
当初の目的の登山口が見付からず、車で走っている内に
山の反対側(曽爾高原側)に登山口の表示があったので、
ここから登ることにしたが、3分程登った地点に駐車場
があり悔しい思いをする。
いつ登りになるのだろうかと思う程、水平道が続く。
登り途中から見た亀山、曽爾高原、倶留尊山。倶留尊山は入山料が
取られる山で有名であるが、今でも徴収しているのだろうか?
遊歩道的な道はまだ続いているが、登り側に道があったので入ってみる。もう少し先まで行けば”後古光山”の道標があった。(下山時確認)
長い階段道を登ると荒れたトラバース道と
なるがくさりに頼る程の道ではなかった。
この上の山頂と思って登ったピークは単な
る手前のピークだった。
手前のピークから稼いだ標高を
緩やかに吐き出して行く。
25分で ”後古光山”(892m)に着く。なかなか展望も良く、
ここまででもうええわ!の感じになる。
と思うのは ”古光山”はまだ遥か遠くなのだ。
”後古光山”から見た”古光山”は大きく鞍部まで下って登り返す様である。
後古光山からは激下りが始まる。急峻な斜面を写して
いるのだが、フラットな道に写っている。 何で?
ロープを頼りに下って行く。
後古光山から鞍部までは300mの距離の様だが、
この間は急斜面の連続だった。
フラットな道に写っているが滑り易い急斜面です。
難所を消化して見上げる。 樹木に食い込んだ
ロープが歴史を感じさせる。
後半は崖下りの様になってくる。何本もロープが
張ってあり、ロープを頼りに下って行く。
下りを終えて ”フカタワ”の鞍部に降り立つ。長い時間に感じたがここまでの下りは15分
だった。 当初、ここに直接登りかったので
あるが、どこからも距離的には長い様だ。
最後まで激下りが続く。 下山時にここを登るのは
辛そうなのでエスケープ路を探そう。
古光山への登りも負けていない急峻な斜面が続く。
岩登りも何箇所かあるが、登りを急いでいたので
下り時に写真を撮ることにした。
鞍部から古光山への登り返しが始まる。少し登ってから
後古光山”を見るが、ピラミダルな山容で激下りが判る。
山頂標識が見えて来た。
雪融けで緩んだ道であり、下り時には難儀しそうな感じ。
1時間05分にて ”古光山”(953m)に着く。 誰も居なく踏み跡もまったく無い。 これで連続6山、誰とも会わない山歩きが続いている。 最近、六甲山で一人亡くなっており、誰も来ない山では充分気を付けたい。
今日は見通しが悪いが、屏風岩を始め、鎧岳、兜岳の室生火山群の
特異な山容が目を引く。 これらの山は登るより麓から見ている方が
迫力がある。
山頂から見た曽爾高原側の展望。 倶留尊山の向こうには
有名山がある様だが、同定出来ていない。
登山道で比較的フラットなのは道標のあるこの地点のみ。
早々に下山する。雪解け水で緩んだ土は滑り易い。
転ばない様に慎重に下る。
後古光山と同じく、急斜面にはロープが張り巡らされ
ている。 普段、ロープのお世話ににはなりたくない
のだが、地面が滑り易いので積極的にお世話になる。
激登りした地点を激下りする。
下山22分にて”フカタワ”の鞍部に降り立ち、しばし考え、
後古光山へ登り返すのが一番確実に下山出来るが、ここは
一か八かファームガーディン側に下ってみることにする。
急斜面下りが邪魔臭くなってくる。
どんどん方向がまずくなり、GPSで確認すると登り時の登山道から
離れていっていることが判ったので、藪扱きして方向修正することに
した。 藪扱きと言ってもササの背丈は低く、突っ切るのに問題はな
かった。
ヒノキの植林帯を9分程下ると舗装された林道に出た。
林道を右に曲がり、緩やかに登って行く。その内、林道は
終点となり、薄い踏み跡を辿る。
散策道を登って行く。結局、大きく遠回りとなり、
後古光山に登り返していた方が早く下山出来たと思う。
藪扱きで適当に登って行くと、廃屋となった東屋に出た。
ここから古びた散策道が左右に伸びていた。
後古光山に登った分岐に戻り、展望の良い散策道を下山する。
背の低い笹原の散策道を後古光山を目指して戻って行く。
下り1時間06分にて、変化の多かった古光山を終える。
先に見える広い駐車場まで車で来ることが出来る。
たった3分程であるが、くやしい。
帰路、道路から見た左から屏風岩、兜岳、鎧岳
こごやま